「AIを導入しても、運用できる人がいない」
「自動化は進んでも、最終チェックが不安」
──そんな声をよく耳にします。
実は、AIの力を最大限に活かすには “BPO(業務アウトソーシング)”との連携 が欠かせません。
AIがスピードを、BPOが品質を支えることで、少人数でも高い成果を出せる仕組みがつくれます。
本記事では、AIとBPOを組み合わせた中小企業の業務改善モデルを紹介します。
AI単体では難しい“運用の壁”
AI導入を検討した企業の多くがぶつかるのが、次のような課題です。
- AIを使いこなす人材がいない
ツールを導入しても社内で設定や運用ができず、効果を出せない。 - データの整備が追いつかない
AIは正しいデータがあってこそ力を発揮するが、その準備が負担になる。 - 最終チェックが必要
AIの出力結果には、どうしても人の確認や判断が欠かせない。
AI × BPOの組み合わせが最強な理由
AIとBPO(業務代行)を組み合わせることで、
スピード・精度・コスト のすべてをバランス良く向上させることができます。
1. AIがルーチン業務を処理
- データ入力、請求書処理、メール返信などをAIが自動化。
- 作業スピードが飛躍的に向上。
2. BPOがAI出力を人の目で確認
- AIの判断結果を専門スタッフが検証し、誤りを修正。
- 品質を保ちながらコストを抑えられる。
3. 継続的な改善が可能
- BPO側で蓄積された実績データをAIに再学習させ、精度を高めていく。
- “AIが成長する仕組み”を構築できる。
実際の導入イメージ(例)
【経理業務】
AI OCRで請求書を読み取り → BPOチームが勘定科目を最終確認 → 会計データとして登録。
【顧客対応】
AIチャットボットが初期対応 → 複雑な問い合わせのみBPOスタッフが対応。
【人事・採用】
AIが応募者をスクリーニング → BPOが面接調整・資料作成を代行。
このようにAIとBPOを組み合わせることで、「人がAIを補い、AIが人を支える」理想の体制を作れます。
導入ステップ
- 業務の棚卸し
どの業務をAI化し、どこまで外部に委託するかを明確化。 - AIツールの選定
自社の規模や課題に合ったツールを選び、小規模導入からスタート。 - BPOパートナーの活用
データ整備・検証・改善を外部専門チームと協働で行う。 - 成果を測定して継続改善
処理スピード、精度、コスト削減効果を定期的に可視化。
成功のポイント
- AIと人の役割を分ける:AIは処理、人は判断。役割を明確に。
- パートナー選定が鍵:BPO企業がAIに理解があるかが重要。
- 小さく始めて育てる:部分導入→全体最適化の順で展開。
まとめ
AI × BPOは「省人化」と「品質向上」を同時に実現できる強力な組み合わせです。
中小企業でも、適切なパートナーと組むことで無理なくAI活用を進められます。
栄翔コンサルティングでは、AI導入からBPO設計・運用までを一貫して支援しています。
「AIを導入したいけど運用に不安がある」「社内にAI人材がいない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
中小企業向けAI活用シリーズ(全5回)
- 第1回:AI × 経理・バックオフィス編
- 第2回:AI × 営業・マーケティング編
- 第3回:AI × 人事・採用編
- 第4回:AI × カスタマーサポート編
- 第5回:AI × BPO活用編(総集編)(本記事)

